時間はお金や資産のように、稼いだり費やしたり出来るものです。そして限りがあって、人間は大抵、今ある以上を求める生き物なんだなとよく思います。
行き詰まったり、余裕が無くなったり。あるいは、する事がなくて持て余すこともあって、人様からしたら些細な事かもしれませんが私もその一人だったりします。
お金と同じように有効活用していきたいものです。
だから今日は、時間を作るために自分が気を付けていることを綴っていきます。
やりくり上手な人もそうでない人も、ふと立ち止まって考えてみて下さい。
参考までに、時間とお金の共通点をリストアップしてみました。
- 時間は稼げる(作れる)
- 蓄えることが出来る(が、限界がある)
- お金のように消費や投資して使える
- 生まれた瞬間から消費のスタートが始まる
- 使い道を割当てることができる
- 人に取られることがある。人から取ることもある
- 目的のある使い方と目的のない使い方ができる
- お金や体力を使って練り出すことが出来るが、限りがある
- 使い方のベクトルを誰かと揃えることが出来る
- 窮地に陥ると遣り繰りが困難になる
人は時間が欲しいし、使いたい。
目的は様々です。好きなことに使いたい人も居れば、やらなきゃならない事に使わざるをえない人もいます。
時間を費やすと、必然的に他の事に使う時間は無くなります。
お金で例えると、ゴルフにもゲームにも車にもお金を費やせる人はそれなりのお金を持っている人ですが、実際にはそう多くはないでしょう。
低所得で労働時間も長く、所帯持ち、能力も並以下の人に同じことは出来ません。
でも、そんな貧乏暇無しな状況に陥った時こそ、時間の作り方を考える必要があります。
もちろん、今すぐ落ち着けと言われてすぐに落ち着けるような人はほとんど居ないと思います。やる事の優先順位って、その日のうちにスグ変えられるものではありませんし、目の前の仕事に対する責任もあるからです
あくまで出来る範囲で構いませんので今一度自分の時間と向き合ってみませんか。
時間を誰かに取られていないか
時間は数字に換算できますが、実は目に見えるようで見えないものです。だから、誰かにあなたの大切な時間を奪われている事に中々気づけないことがあります。
例えばいつまでも仕事を覚えない後輩の指導や、雑談、愚痴話。ちょっと指示されていつの間にか自分しかやらなくなった雑用などです。
実は先輩が居ない状況がないから、その後輩はあと一歩、自立心が生まれなず殻を破れないのかもしれません。
雑談や愚痴話。他に費やすべき時間と同じ天秤に掛けてみてどうですか?
自分だけしかやらない雑用。いつもありがとうと一言でも言われたことがありますか?
誰からも感謝されなくても雑用を続けるのも良いでしょう。でも、ここで気を付けてほしいことがあります。それは無理に自分を納得させないことです。
人間の我慢には限界がありますし、本当にいやだと思うことは自分以外の適任の人に任せるほうが良いかもしれません。
慣れた時間の使い方ばかりになっていないか。
慣れというものは怖いもので、一度身に付いた習慣は中々変わるものではありません。そして、身についてからは経験も積まれていくのでこれを手放してやり方を変えると、動きがギクシャクしてしまい非効率的になってしまう危険があります。ましてや人間は変化を恐れる生き物です。だから、つい同じやり方に固執してしまいます。
自分は仕事柄パソコンをよく使う訳ですが、効率を突き詰めると凄まじいスピードで作業が出来るようになります。
でも、目の前の仕事に追われると中々慣れた使い方以外は出来なくなります。
例えばライオンやオオカミが追い掛けてきて、自転車で逃げていたとします。
目の前に誰でも使える自動車が現れたとしたら、あなたは迷わず自動車を選択できるでしょうか?
自動車を選択する人も、自転車のまま通り過ぎる人も居ます。そして大小にか関わらず迷いが生じます。
なぜならいくら自動車のほうが早くて確実に逃げられるとはいえ乗り換えには時間と余裕が必要だからです。
雑談や愚痴に費やす時間のある人は、ある意味ラッキーと言えるでしょう。なぜなら、それらの無駄な時間は、いつでもそっちのけにして用意できる時間だからです。もしくは雑談の中から自分のチャンスが現れる事も稀にありますから、その話し相手の存在は実はあなたにとってかけがえの無い財産なのかもしれません。
時間に嫌われる使い方をしていないか
「ちょっとくらいならいいか」と思って、コンビニでお酒やつまみを買ってしまい、美味しいものを見つけるとまた買いに行く。月末になると、何に使ったのかをあまりよく覚えていない。こんな習慣のつきやすい人は要注意です。なぜなら、この浪費は自分でも気づかないうちに財布のお金を食い尽くしてしまい、お金に嫌われてしまっているのです。そして時間の使い方でも同じ事が起きてしまいます。長々とダラダラ続く会議。決まり事もなく、夜遅くまで続いて結局あの時間は何だったんだ。と思った事はありませんか?
時間を決めて作業を行うのが煩わしい方は大勢いらっしゃいます。自分もその中の一人です。
でも、どのセクションでどれだけの時間を使ったのかがわかると「この40分かかった部分、半分にできないかな?」と考えやすいです。
お金の管理のために「家計簿」や「貸借対照表」「現金出納帳」がありますが、同じように時間に嫌われないために決めごとをしておくと良いでしょう。
無駄とはどう向き合うか
断じて断っておきますが、贅沢は敵だ!とは言いません。
でも、だからといってダラダラと限りある資産を垂れ流しにしてしまうのも宜しくないでしょう。
ここは、いつでも自由に使える時間をストックしておきましょう。雑談や愚痴をやってる暇があるんだったら仕事しろと天の声が聞こえてきそうですが、毎日ずっと全力投球し続けることは私はあまりお勧めしません。
もちろん、そうさせるのが上司や経営者の役割であり性質です。でも度が過ぎると安く良いように使われるだけにもなるのです。
更に、自分が頑張りすぎることで回りの仲間たちが休めなくなるという弊害も発生します。
無駄と聞くと、邪魔なものに感じるかもしれませんが決して無駄ではありません。時と場合によっては「緩衝材」にもなりますし「いつでも退かせることのできるもの」として、時間の再割り当てを円滑にすることもできるのです。
スライドパズルの空きスペースのようなものです。このスペースは、フタをしてでも守らなければいけません。
無理にパズルを埋められてしまっては、今度は優先順位の並び替え(予定をズラす)が出来なくなってしまうからです。
ここで、スライドパズルをイメージしつつ空きスペースがあるのとないのとではどう違うのかを比較してみました。
- 空きスペースが全くない場合:新しく予定を入れることが出来ない状態。無理に入れると何かが犠牲になる(多いのがプライベートの時間や優先順位の低いタスクなど)
- 空きスペースが1つしかない場合:新しく予定を入れる事はできるが、その後の他の予定が全てズレる
- 空きスペースは2つ以上ある場合:新しく予定を入れる事が出来る。その後の予定は、次の空きスペースまでズレる
※もちろん、新しい予定に使う時間の大きさにもよります。
理想は空きスペースが2つ以上ある状態です。この状態だと「ズレる予定に」始点と終点があるため、予定通りに進めるタスクが多くなります。
「段取りが狂う」という言葉がありますが、狂う(≒ズレる)範囲を最小限にするため、無駄な時間も切り詰めずにある程度置いておくことをお勧めします。
経験と、計測の習慣を持ち、納得した時間の使い方を
経験を積めば、1つの作業に費やす時間がある程度縮まります。
計測の習慣がつくと、どの時間を削るのが有効で建築的なのか判断しやすくなります。
後悔のしない時間の使い方をしてみませんか。当ページでは、特にPCを使用した時間を短縮して作業効率UPに繋がるツールを紹介していきます。
お時間の許す限りお付き合い頂けると幸いです。