あなたは何を描きつづけますか?

「描く」

こう聞いて、何を思い浮かべますか?

イラストでしょうか。それとも設計図や、夢?

僕は、最近よくイラストを描きます。
小さい頃から好きだったし、社会人になって忙しくなり、暫くは…

「こんな事して遊んでる場合じゃないな」
「面倒だな」

こう思って、敬遠をしていました。
でも、それでも絵を描くことが好きでよかったなと思うエピソードがあったので今回はそのお話をしますね。

まず、こちらの画像をご覧ください

この絵を見て、どんな印象を受けましたか?

「あ、可愛いな」
「もっとこう描いたらいいのにな」
「ちょっと表情が寂しそう?」

人によって印象も様々だと思います。
大勢の方にとって、鮮やかなお花とネコちゃんの姿があって、可愛い絵なのではないでしょうか。

実はこのネコちゃんは、この世を去ってしまった子なんです。
名前は、みぃちゃんっていいます。


みぃちゃんを描いた経緯

ある日、フォロワーさんから「叔母が飼っていたネコの絵を描いてほしい」とお話をいただきました。
みぃちゃんの写真を見せてもらったとき「この子はきっと飼い主さんに愛されて育ったんだなあ」と思いました。

ネコって、相手によって表情が全然変わる生き物なんです。
撮影した飼い主のことが、きっと大好きだったんだろうな。
カメラを向けられているときも、そこがみぃちゃんにとっての居場所だったんだな。

幸せで、とても安らいでいるような印象を受けました。

お話を聞くと尻尾が切れてしまって、弱って、それから息を引き取ってしまったようです。

体はどんどん力を失っていくけど、大好きな飼い主と、もっと一緒に居たかった。
だから、こうして思い出してくれるだけで嬉しい。

自分がみぃちゃんだったらこう思うだろうな。

そんなことを考えながら仕事を終えて家に着き、イラストを描きはじめます。
どうにかお話をくれたフォロワーさんにみぃちゃんの想いを伝えられないかと考えていました。
もちろん実際にお会いしたこともないし、僕が勝手に「みいちゃんの想い」を想像してるだけです。

でも、じつは草葉の陰から「また会いたい」って思いながら見てくれてるんじゃないかな。
だったら、一番伝わる見せ方ってなんだろう?

そうして出来上がったのが上の画像です。
背景には、真っ白でキレイな視界と鮮やかなお花。

このお花を置いたとき、心の中でみぃちゃんに

「ここまで歩いてきたの?」

と尋ねてしまいました。

まるで、本物のネコちゃんがそうするように、音もなく歩いてきたかのような感覚になったのです。
そんな訳がないんです。PCを使ってイラストを作っているだけ。

なのに僕は、また心のなかで声をかけます。

「ここではないよ。早くフォロワーさんや飼い主さんの所に行っておいで」

そして絵を見たフォロワーさんや叔母さん、ご家族の皆様が泣いて、感動してくれたと知った時に涙が出ました。

こちらが頂いた言葉です。

「まさか亡くなってしまうなんて思わず、軽く考えていたんです。だから余計に悔やまれて。でもこれを機にちゃんと言います。ごめんね、ありがとうって」
「昨日、おば(飼い主)は、ちょうど、みいちゃんが夢に出てきたって。側に来て一緒に寝たんだって・・・」
「ほんとはちゃんとお別れできてなかった感じがあったから、やっと向き合えた気がするってみんな言ってる」
「何だか、絵というより、みぃちゃんがほんとに戻ってきたような感じがしています。不思議だけどまた会えたような」
「ちゃんと私たちの愛情はみぃちゃんに伝わっていて、にあさんのおかげでそれを知ることができた」

もし死者の「魂」があるのだとしたら、彼らは何を望むでしょうか

僕たちは、その答えを正しく知ることはできませんが、想いを馳せることはできます。
胸の中に「一緒に過ごした思い出」が鮮明に残っているから。

大切な存在を喪ってしまうことは辛いことですよね、胸が裂かれそうになります。

ですが、彼らの存在が大切な存在であればあったほど僕はこう思います。

”今この世で同じ時間を過ごしている仲間たちとの時間を大切にしよう。”

僕は今回、イラスト制作を通じて、一つの物語を描くことができたなと思います。
だからとても達成感がありますし、自分の絵がここまで人の心を動かせるのだと実感させてくれたフォロワーさんや、みぃちゃんには感謝しかありません。

頂いた言葉や、こちらまで伝わってきた感動だけでお腹がいっぱいです。


あなたが描くものは何ですか?

何だって構いません。
でも、誰かの物語がそこにあれば、それが一枚の絵にしろ図にしろ、夢にしろ。
見え方は、ぜんぜん変わってきます。

僕はこれからは、そんなモノを制作したいと考えています。

そして今回の記事が、誰かのために何かを作ろうとしてる人の心に届いてくれたら幸いです。


追記
フォロワーさんから、今回の記事を読んで、頂いたコメントです

にあさんの記事よんで また泣きました😢
これって最初から、そうなるように決まっていた気がしてならないです😢
叔母に夢の話を聞いた時に鳥肌が立ちました。 そんなことがあるんだなって😭
このストーリーがブログの記事として残ること、ほんとに嬉しいです。